木製サッシ01

木製サッシ02

工事が粛々と進んでいる「愛島のハウス」では木製サッシを取り付けています。
我々が設計する住宅では木製サッシを使う機会が比較的多いかもしれません。
メリットとしては<断熱性><温かみ><加工性>があげられると思います。

木の熱伝導率(kcal/m2h℃)は【0.1】で、プラスチック/塩ビ【0.18】、鉄【40】、アルミニウム【175】と比べると断熱性能が高いことが分かります。
Low-E複層ガラスを標準としているため、樹脂製サッシと同等以上の断熱性を得ることが可能です。

また木製サッシの持つ温かみのある印象もとても良いと思っています。
どうしても冷たい印象になってしまう開口部に温かさが生まれ、見た目にもそして触り心地的にも愛着を持つことができます。
この住宅は用途的に自然と近寄りたくなることが必要だと思い、木製サッシを採用しています。

最後に木自体が持つ加工のしやすさも重要です。
アルミや樹脂系では実現不可能な形状のサッシを木製だと実現することができます。
今回もすこし変わった形を木製サッシでつくっています。

いいことずくめに見える木製サッシですが、デメリットもあります。

まず<コスト>が高いことです。
大量生産ができる樹脂サッシに比べると、やはり個別生産の木製サッシの方が割高です。

また<経年変化>します。
それをデメリットと捉えるか、メリットと捉えるかが木製サッシを選択するかどうかの分かれ道かもしれません。
定期的なメンテナンスをすればサッシ自体は何十年と持ちますが、木自体は年を経るごとに色が変わっていきます。
個人的にはその変化を年季として楽しんでいただければなと思っています。

最後に<狂い>です。
材種や無垢か集成材かでその差は異なりますが、木は伸縮します。
木製サッシメーカーの努力もあり、年々狂いは少なくなってきています。
ある程度の狂いは許容できるよう、現場で取り付ける際にクリアランスを取るなどし対処しています。

といったようなメリット・デメリットがある木製サッシですが、お施主様には上記のことを事前に説明し、ご理解をいただいた上で設計を進めています。
この住宅の場合、サッシ以外にも外部に木を使う箇所が多くあるため、そこが野ざらしにならないよう建物の形状で工夫をしています。

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