大型ショッピングモール内にあるアイウェアショップのインテリアおよび什器をデザインした。正円を1/4でカットしたようなテナント形状に着目し、直線部分を路地、曲線部分を広場と捉えることで、町のようなにぎわいのある店舗づくりを目指した。路地には壁面型什器を並列に、広場にはボックス型什器をランダムに並べ、空間の性質に応じた什器配置によって、店舗のどこにいてもアイウェアと偶発的に出会える計画とした。測定、加工や会計などは極限までコンパクトにまとめ、スタッフの作業効率を徹底的に高めた。客が店舗内へ足を向けるきっかけとなるよう、路地上部には共用部ギリギリから店舗奥まで連続する木梁を並べ、広場との差別化も図り多様な空間をつくり出した。什器はアイウェアが見やすく、陳列もしやすいグリッド型の白いケースが木の箱に納まっているような構成とし、それらが積み重なってひとつの什器となるようにデザインした。