下馬のハウス

house in SHIMOUMA

インターバル

下馬のハウス

敷地は都内の比較的密集した住宅地に位置し、三方を道路に囲まれた角地で、形状はかなり細長い。南側はもともと商店街だった雰囲気を持ち、西側は路地、北側は住宅街に面し、東側は隣家が敷地境界線ぎりぎりまで迫っている。空間構成は、1階と3階に区切るべき部屋をまとめ、2階は3つの耐震ブレースによってゆるく分けられたワンフロア・ワンルームの空間とし、屋上にテラスを設けた。それぞれ独自の生活リズムを持つクライアントにとって、1階が母、3階が子の、2階と屋上が共有のフロアとなる。それらをつなぐ階段は、長手方向に配置して上下階で位置をあえてずらし、細長い室内をぐるぐると歩き回りながら、開口部と収納棚を巡るよう計画されている。開口部から見える景色の変化や収納棚に少しずつ物が増えるといった、どこか街かどを思わせる日々の何気ないシークエンスの変化は、空間に奥行きを持たせ、日常の生活をより豊かにするきっかけとなる。

竣工
2010.06
用途
個人住宅
計画地
東京都世田谷区
敷地面積
49.41 ㎡
建築面積
36.85 ㎡
延床面積
109.67 ㎡
構造
木造
規模
地上3階塔屋1階建て
設計
齋藤和哉建築設計事務所
構造設計
小西泰孝建築構造設計
写真
堀田貞雄
掲載
dailyTONIC
ArchDaily
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