Sendai Ryokusaikan
開府当時のままの生態系が現在も残されている「御裏林」に学び、さまざまな人々がともに「杜の都・仙台」を未来に届けていける拠点となるような公園センターの計画である。青葉山公園の一角である追廻地区の公園整備に伴い計画される公共施設「公園センター」の建築設計と「公園センター地区」のランドスケープ設計を行った。後世につなぐべき、「杜の都・仙台」の誇りとは豊かな自然景観の中に文化が築かれてきたことである。内と外をつなぐ回廊や欄間、来訪者と市民や利用者と運営者をつなぐ広瀬川カウンター、ライブラリー空間など、「つなぐ」をテーマに設計した。旧・片倉屋敷について残された記録から柱割や空間の大きさを踏襲し、記憶を継承した。重なり合う回廊と屋根は、当時の武家屋敷が大切にしてきた自然観と、屋内外を空間構成や意匠・素材を駆使してつなぎ合わせる作法を現代に受け継いでいる。
- 竣工
- 2022.03
- 用途
- 集会場・展示場・飲食店
- 計画地
- 宮城県仙台市
- 敷地面積
- 7,915.53 ㎡
- 建築面積
- 2,603.82 ㎡
- 延床面積
- 1,999.04 ㎡
- 構造
- 鉄骨造
- 規模
- 地上1階建て
- 設計
- ティーハウス・グラック・文化財保存計画協会設計共同体
- 構造設計
- 萬田隆構造設計事務所
- 設備設計
- Arup
- 照明設計
- 岡安泉照明設計事務所
- 設計協力
- 齋藤和哉建築設計事務所
- 写真
- 太田拓実
- クライアント
- 仙台市