house in URAWA
若い夫婦と3人の子供が生活する上で周りを気にせず、自然や家族の気配をどこにいても感じることができる住まいをローコストでつくりたいというのがクライアントの要望だった。敷地を取り巻くさまざまな目線は切りつつも、家族同士の雰囲気を感じながら、周囲の空や緑を光と風とともに室内へ取り込むことができるよう、床と壁の高さを設定すると立体的な一室空間となった。1階に南から天井の高い通り土間、リビング・ダイニング、階段、水まわりの順で部屋を配置し、それぞれのあいだに高さの違う5枚の構造壁を立てた。加えて東と西に駐車スペースを取ることで四周にバッファ空間がある構成とした。2階には屋根裏のような寝室を設け、吹き抜けで土間とつなげた。1階と2階の途中には視線と光と風が一気に抜けるロフト層がある。居心地の良い距離感を突き詰めた結果、守られていながらも開放感がある、森の中で佇んでいるような住まいを実現できたと思っている。
- 竣工
- 2019.08
- 用途
- 個人住宅
- 計画地
- 埼玉県さいたま市
- 敷地面積
- 134.53 ㎡
- 建築面積
- 68.80 ㎡
- 延床面積
- 117.33 ㎡
- 構造
- 木造
- 規模
- 地上2階建て
- 設計
- 齋藤和哉建築設計事務所
- 構造設計
- yAt構造設計事務所
- 写真
- 西川公朗