新地町のサロン

salon in SHINCHI

インターバル

新地町のサロン

東日本大震災によって故郷からの避難を余儀なくされた女性オーナーが初めて暮らす小さな町で営むヘアサロンである。クライアントが選んだ敷地は前面道路に対して南北に細長く、過去に30cm程度冠水した記録が残っている敷地であった。知らない土地で単身、商売を始めることはとてもハードルが高いことは容易に想像できる。ここでは自分だけが目立つような建ち方はふさわしくなく、この建築を通してオーナーが地域に馴染むための開かれたサロンにしたいと考えた。まず道路に対し細長い形状のボリュームを敷地の西側に寄せ、東側に子どもも遊べるような庭をつくった。そのボリュームに道路から裏山まで続くような道を通し、気軽に立ち寄れる店構えとした。建物は周辺が冠水したときでも浸水しないよう地面から45cm上げ、アプローチである道は介助付きであれば車イスが上がれる段差と平場で構成した。建物東側のサッシを開け放すと庭とつながり、東屋と公園のような関係性になるよう計画した。

竣工
2022.04
用途
美容院
計画地
福島県相馬郡新地町
敷地面積
368.27 ㎡
建築面積
39.74 ㎡
延床面積
33.12 ㎡
構造
木造
規模
地上1階建て
設計
齋藤和哉建築設計事務所
構造設計
yAt構造設計事務所
写真
高木康広写真事務所
新地町のサロン
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