東九番丁のハウス

house in HIGASHI-KUBANCHO

インターバル

東九番丁のハウス

庭とつながる大きな吹き抜けを持つ住宅である。クライアント夫婦からは車や音楽、アウトドアや読書など多趣味な生活そのものを内包できる、開放的で豊かな空間が求められた。住宅を敷地の西側に寄せ、東側に住宅と同じ長さの庭を設けた。それぞれが庭に向かって開口部を持つようLDKや寝室、水廻りを住宅の東側にまとめた。住宅の西側には道路から段差なく南北に貫くコンパクトな動線を配し、庭を通して大らかな敷地環境を感じることができる、明るく風通しの良い室内空間を実現した。LDKは住宅の中心的な役割を担うが、快適な室内環境をつくり出す装置でもある。夏は重力を利用した自然換気、冬は薪ストーブと床暖房による自然対流をうながす。外壁には木材と左官材、内部には土間と足場板と黒鉄と、さまざまな素材を用いている。全体と部分が調和するディテールを検討し、デニムでスーツを仕立てるような、ラフだが崩しすぎないバランス感覚を心がけた。

竣工
2014.10
用途
個人住宅
計画地
宮城県仙台市若林区
敷地面積
221.36 ㎡
建築面積
63.93 ㎡
延床面積
105.05 ㎡
構造
木造
規模
地上2階建て
設計
齋藤和哉建築設計事務所
構造設計
中畠敦広構造設計事務所
写真
高木康広
掲載
Replan東北VOL.49
Architizer
ArchDaily
東九番丁のハウス
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