宮城野のハウス

house in MIYAGINO

インターバル

宮城野のハウス

1つのコア・2つのボリューム・3つのフロアで構成された鉄骨造3階建てのカフェを持つ兼用住宅である。商店街だった名残がある敷地周辺には細長い建物が並んでいる。法的緩和を受けるため軒の高さを9mとし、周辺と調和するよう細長い2つのボリュームに分けた。内部は天井の高い2つのフロアと高さを抑えた3つのフロアを組み合わせたスキップフロアとした。滞在時間の長いカフェとダイニングは南に面した明るく開放的な空間、寝室や水廻りは静かで落ち着きのある空間とした。2つのボリュームをつなぐコアはエントランスから屋上テラスまで続く動線であり、住宅全体の風と光の通り道でもあり、キャンティレバーを支える構造体としても機能する。居室の独立性は担保しながらも、コアがゆるやかにそれらをつなぐことで生活空間がシークエンシャルに展開していく。山あいにくり抜かれた横穴式住居のように、立体的でにぎわいのある住まい方を実現できたと思う。

竣工
2015.09
用途
兼用住宅(カフェ+住宅)
計画地
宮城県仙台市宮城野区
敷地面積
94.33 ㎡
建築面積
69.63 ㎡
延床面積
167.41 ㎡
構造
鉄骨造
規模
地上3階建て
設計
齋藤和哉建築設計事務所
構造設計
中畠敦広構造設計事務所
写真
高木康広
掲載
DomusWeb
Architizer
ArchDaily
宮城野のハウス
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